毎年、クリスマスが近づくと読む本がある。
19世紀のイギリスの作家であるチャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」だ。
私は「クリスマス・キャロル」を3冊持っている。
村岡花子訳の新潮文庫版、中川敏訳の集英社文庫版、そして足沢良子訳の小学館「てんとう虫ブックス」版だ。
「てんとう虫ブックス」版は子供向けなのでとても読みやすい。
今年はこれを、12月24日から25日にかけて読んだ。
けちん坊でひねくれ者のスクルージの前に、会計事務所の共同経営者だったマーレイ(亡霊)が現れる。
その後、マーレイの言った通り、三人の幽霊がスクルージの前に現れ、彼を過去、現在、未来へと連れてゆく。
自分の過去、現在、未来を見たスクルージは悔い改めて……。
「クリスマス・キャロル」は、読めば幸せな気分になれる物語だ。
当時、大英帝国として世界で最も栄えたイギリスは、その一方で酷い貧困もあったのだ。
そのような視点でこの物語を読んでみると、また違った感想を持つことになる。
それはさておき、年末に「クリスマス・キャロル」を読んで、「幸せ」について考えてみるのも良いかと思う。